プロが教えるAmazonレポート活用!4つの主要レポートとその魅力

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こんにちは。Picaro.AIでは、アマゾンジャパンで10年以上働いたメンバーが、AIを活用してアマゾンの売上拡大や運用効率改善をするツールを開発しています。このツールは、アカウント分析、商品ページ分析、SEOの改善とモニタリングを自動化し、AIを使って作業を効率化し、売上拡大のためのアクションをサポートします。

Amazon出品者として、あなたが最も必要とする情報は何ですか?レポートの中で特に効果的なものは何か、見極めていますか?

Amazon出品者として成功を収めるためには、多くの情報やデータを適切に利用することが不可欠です。この記事では、Amazon出品者様にとっての「必見」レポートについてご紹介します。

Amazonのレポートがもたらす価値

Amazonは様々なレポートを提供しており、それぞれの内容や活用方法には明確な特徴があります。しかし、実際に日常で必要とされるレポートは限られています。その中でも、今回はPicaro.AIが特に推奨する4つのレポートをご紹介します。

これらのレポートについての説明は、戦略立案や分析を得意とするシニアコンサルタントによるもの。だからこそ、その価値や実際の活用方法について深く理解しやすい内容となっています。

レポート1. Amazon出品者のバイブル ビジネスレポート・ペイメントレポート

ビジネスレポート

多くのAmazon出品者が既に利用しているであろう「ビジネスレポート」。これはAmazonの王道レポートとも言えるもので、Picaro.AIも頻繁に活用しています。このレポートを活用することで、セッション数や転換率、客単価、売上といった販売に必須な情報を取得することができます。

また、「ビジネスレポート」を使って、日々の売上の変動や商品ごとの売上変動を確認することができます。さらに、売上の増減に関連する原因の特定や実施中の施策の効果測定など、さまざまな目的で活用することができます。詳しい活用方法については、以前の記事「Amazonビジネスレポートの売上改善ポイント」で詳しく解説しています。

ペイメントレポート:売上からの実入金を正確に

Amazonでのビジネスを行っていると、多くの取引が日常的に発生します。その中で、「どれだけの売上があったのか?」という基本的な情報を知るだけでは十分ではありません。実際に自分の手元に入ってくる金額はいくらなのか、というのが最も気になるところでしょう。

「ペイメントレポート」は、Amazon出品者にとって非常に価値あるレポートの1つです。なぜなら、このレポートを通じて、売上から支払い手数料などを差し引いた実際の入金額を確認することができるからです。つまり、あなたの手元に実際に入ってくる金額を正確に知ることができるのです。

これにより、「ビジネスレポート」で確認した売上と、実際に入金される金額の差を把握し、その原因や改善策を考えることが可能になります。

レポート2.カテゴリー別出品解析レポート: 商品情報の一括管理

Amazonに商品を出品している方なら、どのような商品情報が登録されているのか、一覧で確認したいと思ったことがあるのではないでしょうか。そのニーズに応えるレポートが「カテゴリー別出品解析レポート」です。

このレポートを使用すると、出品されている商品の情報を一括で抽出することができます。特に、他の出品者と同じASINで出品している場合でも、セラーセントラルに登録されている内容を元にダウンロードが可能です。

しかし、注意点として、一部の情報、例えば画像や画像URL、出荷作業日数などはこのレポートで取得できない点を把握しておくことが重要です。また、このレポートから得られるデータを利用して在庫情報の一括更新をする場合は、誤って情報を書き換えてしまわないよう十分な注意が必要です。

ダウンロード方法は簡単。セラーセントラルの「レポート」メニューから「出品レポート」を選択し、「レポートの種類の選択」から「カテゴリー別出品解析レポート」を選んでください。もし「レポートの種類の選択」に「カテゴリー別出品解析レポート」が表示されていない場合、テクニカルサポートに直接依頼を行うことで、このレポートの権限を取得することができます。

レポート3.FBA利用商品の注文情報を知るための「FBA在庫出荷レポート」

Amazon FBAを利用している出品者にとって、重要なのが「FBA在庫出荷レポート」です。このレポートには、FBAを利用した注文の詳細な情報が記載されています。それには、お届け先地域や購入者のメールアドレス、プロモーションに関する費用などの情報が含まれます。

特に、FBAと自社出荷を併用している出品者にとっては、このレポートは非常に役立つものとなるでしょう。「セラーセントラル>レポート>フルフィルメント>売上>FBA在庫出荷レポート」から、このレポートをダウンロードすることができます。

ただし、このレポートにはFBAを利用した商品の注文情報のみが記載され、自社出荷の商品の情報は含まれていません。自社出荷の商品情報については、「セラーセントラル>注文>注文レポート>新しい注文」から参照することができます。

「FBA在庫出荷レポート」のデータ活用法

「FBA在庫出荷レポート」は、売上確認だけでなく、購入者情報の取得にも役立つツールです。例えば、新規購入者やリピート購入者、商品ごとの購入回数や購入継続率など、Amazon公式では提供されていないデータの推測にも利用することができます。ただし、これらのデータを完璧に算出することは難しいため、適切な解釈と活用が求められます。

しかし、「FBA在庫出荷レポート」を使うことで、これらのデータを一定の精度で推測することが可能となります。完璧な精度での算出は難しいですが、参考として取得できる値があります。新規・リピートの購入データを探求する方は、このレポートを活用することを強くおすすめします。ただし、この方法で得られる数値はあくまで参考値として捉えてください。

レポート4.Amazon広告の知られざるレポート: 「検索用語レポート」を解説

Amazonの広告は多岐にわたる種類があり、それぞれの広告タイプ(SP・SB・SD)によって、異なるデータが取得可能です。この中で特に注目を集めているのがSP広告、つまり「スポンサープロダクト広告」の「検索用語レポート」です。このレポートは、広告経由での購入に貢献したキーワードを詳しく知ることができる非常に有用なものとなっています。今回はこのレポートに焦点を当てて解説しますが、他の広告レポートに関する詳細は、近日中に公開予定の記事で詳しく取り上げる予定です。

「広告レポート」の正確な取得方法

Amazonの「広告レポート」を手に入れるためには、以下の手順を踏む必要があります。

  1. セラーセントラルにログインし、「レポート」のセクションに移動。
  2. 「広告レポート」をクリック。
  3. 「レポートを作成」を選択し、希望する「レポートカテゴリー・レポートタイプ・レポート期間」を指定して「レポートを実行」をクリック。

特に「検索用語レポート」では、多岐にわたる情報が得られるので、広告活動の最適化や戦略策定の際の参考材料として非常に価値があります。取得できるデータの中には、キャンペーンや広告グループの情報はもちろん、クリックスルー率や平均クリック単価、さらには広告からの売上データまでが含まれています。

Amazonの広告レポートの重要指標

Amazonセラーとして、広告運用の最適化や商品ページの改善のためにどのデータを参照すれば良いかは非常に重要です。特に以下のデータは、広告のパフォーマンスを詳細に把握する上で欠かせない要素となります。

  • ターゲティング
  • マッチタイプ
  • カスタマーの検索キーワード
  • インプレッション
  • クリック
  • クリックスルー率 (CTR)
  • 平均クリック単価 (CPC)
  • 広告費
  • 7日間の広告クリック後総売上高
  • ACOS(売上高に占める広告費の割合)
  • ROAS(広告費用対効果)
  • 7日間の広告クリック後の合計注文数と販売数
  • 7日間の広告クリック後のコンバージョン率
  • 7日間の広告クリック後の広告されたSKUとその他のSKUの販売数および売上

カスタマーの検索キーワードの価値

この中で特に重要なのは「カスタマーの検索キーワード」です。これにより、購入者が実際にどのようなキーワードで商品を検索し、どのキーワードがインプレッションされ、クリックされて売上につながったのかを知ることができます。さらに、各キーワードのACOSやROASも確認可能です。

「広告グループ」毎に「カスタマーの検索キーワード」を取得することで、商品ごとの検索キーワードのトレンドや購入傾向も分析できます。オーガニック検索での購入データは取得しづらいため、「検索用語レポート」は貴重な情報源となっています。

商品ページの最適化と広告の改善

この「検索用語レポート」を活用することで、費用対効果の良いキーワードを確認し、それを基にマニュアルターゲティングのキャンペーンの調整や、商品ページのキーワードや箇条書き、商品名の改善などの施策が実施できます。

積極的な活用を通じて、商品ページのブラッシュアップや広告運用の改善を図ることが可能です。このチャンスを活かして、最適な広告運用と商品ページの最適化に取り組みましょう。

Amazonの「レポート」が使いづらいとお悩みの方へ

Picaro.AIの「分析GAI」をぜひお試しください。煩わしいCSVファイルのダウンロード作業は必要ありません。必要な情報をワンクリックで取得でき、他の週や月との比較、変化を簡単に比較分析することができます。また、ショップ全体の動向や各商品の詳細情報を簡単に閲覧できます。

分析GAIにより、商品ごとの評価を確認することができ、商品の売上や利益に対する個々の商品の貢献度を評価できます。ビジネスを分析する際、コントリビューション(貢献度)を考慮することで、どの商品が最も効果的に売上や利益に貢献しているかを把握し、最適な戦略を立てることができます。

さらに、以下の指標をクリックすることで、それぞれの推移グラフと貢献度の高い商品(ASIN)のリストを確認することができます。

  • 「注文商品売上」:売上の推移と貢献度の高い商品
  • 「平均売価」:平均売価の推移と貢献度の高い商品
  • 「Glance View」:Glance View数の推移と貢献度の高い商品
  • 「CVR」:CVRの推移と貢献度の高い商品
  • 「Out of Stock」:在庫切れ率の推移と貢献度の高い商品
  • 「Lost Buy Box」:Lost Buy Box率の推移と貢献度の高い商品

分析GAIはお客様が効果的な戦略を策定し、Amazonでの売上を最大化するための必要な情報を得る手助けを行います。このように、分析GAIを活用することで、商品ごとの貢献度を評価し、ビジネスを改善するためのアクションプランを立てることができます。

まとめ

Amazonでの販売活動を行っているセラーにとって、各種レポートは非常に価値のある情報源です。しかし、Amazonの数多くのレポートの中から、本当に役立つものを見つけるのは一筋縄ではいきません。今日は実際に私たちAmazon専門コンサルタントが頼りにしている、売上向上に繋がるレポートを4つご紹介しました。

① 王道のレポート:ビジネスの基盤を築く

  • ビジネスレポート:セッション数や転換率、客単価、売上といった、Amazon販売の基盤となる情報がここに集約されています。これらの情報を元に、売上のトレンドや施策の効果を測定することが可能です。
  • ペイメントレポート:売上の中から手数料などのコストを引いた、実際に手元に入る金額が分かるレポートです。具体的な利益の計算や、コスト管理の際に役立ちます。

② カテゴリー別出品解析レポート:商品情報の完全なる一覧 このレポートは、リストされた商品の詳細情報を一括で確認するのに適しています。また、在庫の管理や情報の更新時にも大いに役立ちます。

③ FBA在庫出荷レポート:FBAのデータを網羅 FBAを活用するセラーにとって重要なのが、このレポート。出荷された注文の一覧や、購入者のデータ、プロモーションに関する費用などがまとめられています。これをもとに、新規顔とリピーターの分析や、商品毎の購入状況を把握することができます。

④ 検索用語レポート:キーワード戦略の核心 最も重要なのが、「カスタマーの検索キーワード」のデータです。このレポートから、どのキーワードが購入に繋がりやすいのか、またそれがどれだけのコスト効果があるのかを知ることができます。広告戦略の改善や、商品ページの最適化にも役立ちます。

Amazonの数あるレポートの中でも、これら4つのレポートは特にセラーの皆さんにとってのゴールドマインと言えるでしょう。もちろん、他にも知っておくべきレポートはありますが、まずはこれらをしっかりとマスターしてください。

最後に、Amazonのレポートに関して疑問や不安があれば、私たちAmazon専門コンサルのPicaro.AIにお気軽にご相談ください。私たちは、あなたのAmazonビジネスの成功のためのサポートを全力で行います。

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